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01 時効制度の基本構造

概念

時効とは,一定の期間継続した事実状態に応じた権利関係を認める制度です。市民が考える刑事の”時効”(公訴時効)とは異なるもので,民事上の権利(Ex.お金を返してもらう権利)の時効のことをいいます。

 

時効の類型

時効には,効果として権利の消滅を認める消滅時効と権利の取得を認める取得時効があります。実務上,消滅時効はよく利用されている一方,取得時効はめったに利用しません。

 

要件

時効が認められる要件は,❶時効の完成と❷時効の援用に分けられます。

 

❶時効の完成とは,ある事実状態が一定の期間継続し,時効の完成をさまたげる事由(時効障害)が無いことです。❷時効の援用とは,時効による利益を受ける旨の意思表示をすることです。

 

効果

要件を充たしたときは,すでに述べたとおり,消滅時効では権利が消滅し,取得時効では権利の取得が認められることとなります。

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弁護士 井上 界
園田法律事務所 代表弁護士井上 界

弁護士として大切にしていることは寛容さ。人の弱さを受け止められる弁護士でありたいと思っています。小さな悩みもお気軽にご相談ください。

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